2008 0418

ウインドサーフイン実業団イベント

第5回 江ノ島〜烏帽子岩 ロングディスタンスレース

<小水千里氏 セーフティーガードレスキュー レポート>

第5回 江ノ島〜烏帽子岩 ロングディスタンスレースが開催されました。
*天候 晴れ  *風速2メーター北東のち東南東風 *気温 19度

今年で3回目の依頼で参加したレースセーフティーガードレスキュー。
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「えのえぼロングディスタンスレース」。江ノ島西浜ビーチスタートをして約8キロ
沖の西側にある茅ヶ崎沖の烏帽子岩を回航する16キロ位のロングディスタンス。
平日は企業戦士で休日に趣味でウインドサーフインを楽しみにしている38名が参加し
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実業団イベントで年間数回開催されるシリーズ戦のファーストイベント。

10時30分にビーチスタートをしてからタイムリミット3時間のレースを1台は目
標艇としてレース進行し、2台目はセイフティーガードをしながら各レスキュー念頭
においてウインドサーファーを見守るのが今回の仕事である。スタート時は北東の風
3メーター。日中には南風に振れる想定でレスキューメンバーはガードラインを決め

参加者のウインドサーファーをサポートする。ここで、大切なのはウインドサー
ファーの近くに行かないこと。広い海で自由にレースを満喫してもらうことである。
今回のレースは微風コンディションの為、レスキューサポートは道具のトラブルか、
健康上のトラブルに限られ、ある意味微妙な状況判断が必要で勘違いは許されない。

レースは順調に進んでいたが、風が東南東に振れてから風は2メーター位になり
何とか進むのが精一杯の状態で烏帽子岩を回航後はタイムリミットとの戦いに変化していた。
時間も迫り1名は時間内にフィニッシュ出来ない事から、レスキューとなり
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セイラーをレスキューアーの間に挟み後部のレスキューアーがリグ部を操りながら風
を切りボードを水面に走らせながらPWCのスピードに合わせてトリムして人間1人と
ウインドサーフインワンセットを意図も簡単にゴール地点まで運んだ。この技術

はウインドサーフイン経験とPWC経験が無ければ出来ない技でチームワークも必要と
なる。主催本部から参加者が全員帰着していることが確認できサポートは終了とな
り、主催との話題はスムーズなレスキュー進行と技術であった。確かに、初めて見せ
るウインドサーフインのレスキュースタイルで、PWC所有の艇庫やショップではこれ
から取り入れていくことになるだろう。

photo:Kurebayashi