2007 0514

ホクレア号 ついに日本へ

荒木氏がクルーとして参加!

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<カメラマン紅林氏レポート>

荒木汰久治 インタビュー 070424 糸満到着にて
昨夜、沖縄に着いてまだ航海の熱がさめやらないうちにこのことを伝えたい
自分がホクレアと携わったのは今から9年前のことです。このときはじめてナイノアと会いました。自分はライフガードという仕事を行っており人命救助が任務です。ホクレア号の歴史のなかでひとりのライフガード、エディ・アイカウという人がいました。その人の話が僕のなかにあった何かに火をつけました。いま思うとそれが僕の初めての旅のはじまりだったのです。
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僕は、何故人が海にでるのかなと常に考えます。今では、半年をハワイで過ごしハワイの海をアウトリガーカヌーというスポーツ通じて渡ることによってアスリートとして勝ち負け以外の価値を求めて海と向き合っています。
そして、ライフガードという仕事以外の価値を求めて毎日海と向き合っています。
日本にいて海と向き合う時とハワイにいてホクレアのクルーと海に向き合うときと、ハワイの島から島へ水平線を目指して見えない島を目指して海を渡る気持ちの違いを感じていた。それが何なのかようやく昨日分かりました。それは、島をみつけた時でした。目に見えないところにたどりつくということが自分の目で島を発見する時の感動の瞬間だということが分かりました。自分が9年間もとめていたことが感動の瞬間だったということがわかりました。これは自分が抱いていた夢の原動力であり、夢がかなった瞬間でもあり次の夢がはじまる瞬間だということも分かりました。夢というのはチャレンジであり、チャレンジをするということには勇気が必要です。正直言って自分は海が怖い。深く潜ったり大波に乗ったり目に見えない島を目指して出港したり。ヤップ島でクルーに合流したときは怖さに必死にもがいていました。自分たちがやっていることは3000年前の人たちが自分たちの命を懸けて新しい島をみつけためのバーチャルゲームなのです。そうすることによってはじめて自分たちが人間として生まれて人間として死ぬということ。何のために生きて何のために死ぬのかということ。命というのは決して自分だけのものではなく両親から受け継がれて、またその祖先から、そして自分の孫から何世代へつながる命までつなげていくための今の自分の存在だということが分かりました。それは、日本人が本来持っていた、今の社会で忘れかけている生き方なのではないかと思います。自分たちが持っていた文化というのは自然を敬い人を敬い命を自分だけのものと考えない文化があった。今でも持っていますそれを忘れてはいけないと思っています。そして、日本人に女性として男性としてどう生きるべきかも同時に強く伝えていきたいと思います。
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tosiaki kurebayashi
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6月7日横浜到達予定