2012 0409

ディンギーを考える

艇種別のクラスルール&その運用

現在日本のディンギーは様々なクラスが有りそのクラスの艇でセーリングを楽しまれていると思います。

一般の方のセーリングシーンは様々な形態があり又各個人の方々のライフスタイルに合わせて色々な方法でエンジョイされてます。

方や学生ヨット部の方々はその決められたクラス艇(選択することはできない)でレースをしています。
毎年新入生が入り常にゼロ(一部経験者の入部も有りますが)から始め3年ないし4年でその集大成をレースという形でまっとうしていくわけです。

ディンギーレースは一定のルールの元に行われます、これはどんなスポーツも同じです、ただしディンギーレースはその他スポーツの中でも(モーターレーシングは別として)用具に関する要素は大きい方でしょう。
この時期何時も思うのが学生のディンギーレースは用具の面でもっともっと簡素化出来ないのか??ということです(整備含めいろんな質問がきます)
ただでさえ複雑なディンギー、それに加えレスキュー、エンジン、マーク、アンカー、と通常の生活においては全く接点のない用具の管理が必要です。
少なくとも艇は基本イーブンの状態でスキルを競う(勿論社会人のディンギーはその用具を逆に楽しむ要素も有ります)ようなクラスルール運用にしないと何か見ていて時間がもったいないなー、こんなこと覚えてる(たとえばシアーラーイン計測)時間があればセーリング練習に時間に当てれば・・と思わせる質問も多々あります。
どの艇にはどのマスト、チューニングは?? ウーンそうでしょうか??
もちろんディンギーヨットを早く走らせる為には色々な手立てが有りますがやはり学生レースにおいてインターナショナルクラスをそのまま適応させるのは選択支を増やすだけで有る意味無駄な時間を費やす結果となり又価格の高騰も必然となってしまうでしょう。

FJ、スナイプ、470、とその使用艇は有りますがルールさえ若干日本オリジナル、更に少々学生仕様ルール(今のスナイプで決められているのとはチョット違う)を基本の所で決めれば相当にセーラー(特に新入部員)の負担は軽減されるのではないでしょうか?

FJにおいてもシアーライン計測を470のようにマスト全長計測に変える(スナイプは2002年に変えました)だけでマストの互換性が出るのです。
その他セールのオンス、生地指定、をするだけでもセールの寿命は変わるでしょう。
昔のようにトラピーズ取ってしまえば(セールエリアの問題も有るでしょうが)今のように減量などというばかげたことはなくなるでしょう。

今盛んに420の話題が多いですが何も420が良いのではなくそのクラスルールが相当にワンデザインに近いようになっているからでしょう??勿論ユース種目ということも有るでしょうが。

何かディンギー擬装のオタク的なことをまづは覚えなくてはいけないのは本末転倒のような気がします・・・

いっそうUSカレッジセーリングのよにすれば良いのでは・・・カレッジFJで練習しどんどん強いセーラーが出てきているのですから。

先日の大学対抗マッチレースが盛況であったようで非常に良いことだと思います、同じ考えでいけばチームレースが一番大学対抗には向いているようにも思えます。
学生レースは頭を使うそして卒業後もセーリングを継続できる楽しさを学んでもらう、卒業したら社会人セーリングでお金を使う・・・が正しい方程式ではないでしょうか?